変形性質関節症やO脚でお困りの方へ

膝の痛みや動かしにくさなどが気になっている方は多く、膝関節の痛みがあったり、人工関節手術を受けられたりしている方も診させて頂く事もあります。

膝の痛みで、良く聞くお悩みの中で携わった事のある症例は以下となります。

・動かす度に膝の中で音がする。 ・ある方向へ膝を動かそうとすると痛み、その記憶で動き難くなってしまう。 ・膝の形が変わってしまっている。(O脚)

おまけ

・正座が出来ない。

・膝に水が溜まる事もある ・農業などで同じ姿勢が長時間続き、持続的に痛み為困っている。

お悩み一つ一つがご本人の生活とかかわってきていますので、原因も多様で複合していることが多かったです。

何故膝が痛くなるのか?

痛みの理由は、膝関節の構造が関係してきます。

膝の関節は、下腿の骨(脛骨)に太ももの骨(大腿骨)などが載っている状態を、強力な靱帯で膝の内と外から止めている構造になっています。

この二足歩行に適した構造ではあるのですが、ご本人の生活・環境の影響が大きくなり、得意な姿勢や頻繁にとる姿勢などで膝への負担が増えて行き、靱帯・軟骨の負担が現れ、関節の内外へずれが生じ、神経に触ることによって痛みが出てしまいます。

膝のセルフケア

膝の痛みの緩和には筋トレをしなさいという指導があります。これの利点として太ももの筋(大腿四頭筋)の筋力は、膝の保護もしてくれている為です。

膝の痛みで多い、膝の内・外どちらかへの傾きで起こる痛みは、この大腿四頭筋の筋力アップで保護することが出来ます。

ただ、痛い時にやみくもに負荷を掛けるトレーニングや、走ったりする事は痛みの増悪も考えられ、お薦めできません。

今回はこの大腿四頭筋の無理のない筋力アップ法をお伝えします。

膝への負担が少ない筋トレ方法

①膝を伸ばした状態で座り、膝の曲げる方向と逆の方へ力を入れます。  特に膝の少し上の筋に力を入れている事が指標となりますので、膝から少し上に手を当てて、筋に力が入っている事を確かめながら試すと効果的です。

②力を入れたままゆっくり10秒数えます。

これを初めは時間のある時に5回からやってみてください。関節が動かない状態で、自分の筋力による負荷をかけている為、膝の負担はほぼ問題にならない方法です。

少し時間はかかりますが、大腿四頭筋筋力を高める事で膝の痛みは緩和できます。